【新居クエスト】Lv.1 見つけちゃった…

 家に対するイメージが、夫婦の間で異なったりすると、新居探しの最中にケンカをしちゃったりもするのですが。我が家の場合、ある程度のイメージは共有できてまして。
 その中のひとつが、「リビングにつながった仕事部屋が確保できる」です。いまのマンション、リビングの横に洋室がつながってまして。そこを仕事部屋にしているのです。元のプランでは、和室になっていたところを、洋室化してもらったのですけど。
「リビングの横に部屋がひとつ」って、割りとありがちだと思っていたのですけど……これがなかなかないのですよ。
 一戸建ての場合、LDKだけで1フロアが基本。少し広くなると、バス・トイレがついてくるのです。1フロアに、LDKとパス・トイレ、さらにもう一部屋となると、なかなかの広さの物件になっちゃうわけです。となると、お値段が跳ね上がるか、いまより遠くなるか……になっちゃうわけ。
 バス・トイレは、LDKと別フロアでいいし、全体的な広さはそれほど求めてないし、なによりいまより遠くなるのは無理なので、なかなかピンとくる物件がなかったのですが……。そんな条件に合う物件が、出てきたのです。しかも、近所に!
 というわけで、お散歩がてら、見に行ってきたわけです。

 延べ床面積約100㎡の二階建て。敷地は東西に横長。
 1階の玄関を入ると、すぐ手前に5帖の洋室。その奥に、リビング・ダイニング。ダイニングの北側にキッチン。LDKで約20帖。キッチンの横(リビングの北側)に、バス・トイレ・洗面所。
 2階の一番奥には、8.5帖の主寝室があって、そのほかに6帖の洋室が2つ。
 1階の洋室を仕事部屋にするとして、かなり理想に近い間取り。2階はひと部屋多い気もするけど。

 内覧させてもらうと…仕事部屋が思ったより狭くて「あれ?」という感じ。LDKは広いんだけど、床暖房はなし。これは致命的で、「ここはないな」と思いながら、せっかくなので2階も見せてもらったのですが。
 窓から外を見たときに、見つけてしまったのです。軒の上に転がってるネジを!
 どう見ても新品で、ここを建てたときに落としたものであろうことは確実。外れたのか、留め忘れたのか、予備で持ってた分を落としたのか定かではないけど、完成して販売しているのに、誰もチェックしていないなんて!
 そのつもりで見てみると…またおかしなところが。南側は私道に面しているわけなんですけど、私道の境界線のところのブロックが、「工事中のまま」かのように見えるのです。
 私道に面していて、大きな窓が掃き出し窓が2セットあるので、LDKが私道から丸見え。だとしたら、目隠し用にフェンスを用意してたはず。ブロックには、それを入れるかのような穴が開いてるのです。でも、そのまま放置。
 で、現地販売員の人に、設計事務所へ電話を入れてもらって、確認したところ――
「目隠しフェンスがない方がスッキリするのでつくりませんでした」
 ……ですと。
 おかしな話だよねぇ。
 私道とはいえ、奥に数軒家があるから、人通りがないわけではないのに、LDK丸見えだなんて。最初から、フェンスなしのつもりだったら、それ用のブロックを設置するはずなのに、それもせず。しかも、ブロックの先には郵便受けを兼ねた短い壁がありまして、そこの高さは1mくらいあるわけです。そう考えると、この壁の高さに合わせてフェンスを設置する設計になってたと考えるのが自然。
 つまり、
「フェンスをつけるつもりだったけど、面倒だからやめちゃったー」
 ってことなのではないか、と。
 ネジの件といい、フェンスの件といい、そんないい加減な工事をしたと思しき物件は、さすがに買えないよねぇ。そういえば、床下収納を覗いたときも、ゴミが残ってたし。

 ということで、1軒目の内覧は空振り。しばらくは、新聞のチラシを眺める日々が続いたのでした。が、ひょんなことから、事態が大きく動き出すのです――。

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【新居クエスト】Lv.0 新居探し、はじめました。

 そりゃまぁ、理由なんていくつもあるわけなんですけれども。一番大きなきっかけは、「次期Aクラスのニュース」でした。
 我が家の愛車は、メルセデス・ベンツのAクラスです。Aクラスを選んだのは、いま住んでいるマンションの駐車場に入るから。ホントは、ほかのクルマに目をつけていたのですけど、車幅が1800ミリを超えてて、駐車場に入らないことが判明したのです。
 で、「マンションの駐車場に入るコト」を最優先にクルマ選びをして、たどりついたのがAクラスだって……というわけ。Aクラスはよく、「ベンツに乗りたいけど、そんなにお金は持ってない人向け」なんて言われてますが、ウチは「サイズから選んでいったら、Aクラスにたどり着いた」のです。
 そんな感じで乗りはじめたAクラスですが、想像以上に我が家の好みに合ってまして、いまやメルセデス・ベンツのとりこに。そこへ飛び込んできたのが、「次期Aクラスは、車幅が広くなる」というニュースだったのです。
 次期Aクラスの車幅が広くなると、当然いまのマンションの駐車場には、入らなくなります。Aクラスは、メルセデス・ベンツの中でも、一番小さいサイズの乗用車(もっと小さい「スマート」という選択肢も、あるにはありますが)。次期Aクラスでさえ駐車場に入らなくなるってことは、もうメルセデス・ベンツには乗れなくなってしまう!
 ほかのメーカーのクルマに乗り換えるという選択肢もありますが、メルセデス・ベンツの素晴らしさに恋しちゃってるいまの自分には、それはなかなか厳しい選択です。かといって、いまのAクラスを20年・30年乗り続けるというのも……。「オープンカーやクーペを、さっそうと乗りこなすじいさん」にあこがれていたりもするのですよね、実は。
 となると、いまのAクラスに一生乗り続けるか、泣く泣く他のメーカーのクルマに乗り換えるか……いま住んでいるマンションを出ていくか、です。
 そんなわけで、ここしばらく新聞広告とか、なんとなーく物件情報を眺める時間が増えていたのです。そして、あるチラシを見つけました。いま住んでいる場所の近くの、建売一戸建てです。その物件の間取りを見て、「ちょっと見に行ってもいいかな?」という気になりました。
 こうして、我が家の「新居探し」がはじまったのです。

>>「【新居クエスト】Lv.1 見つけちゃった…」に続く

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厳選!ライトスポーツセレクト22

 健康のために、スポーツをすることはいいとわかっていても、なかなか「最初の一歩」が踏み出せないものです。
 そこで、『フィールド&パーティゲームベスト100』の中から、本格的なスポーツではなく、手軽に気楽な気持ちでプレーできる「ライトスポーツ」をピックアップしてみました。
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Google KeepのHint&Tips

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台風の季節(2)

「では、これに記入していただけますか?」
 お姉さんはそう言って、カウンターに一枚の紙を置くと、小走りに後ろの部屋に入っていった。
 康介とまゆみの前に置かれたのは、「拾得物メモ」と書かれた紙だった。ということは、これに記入しろ、ということなのだろう。
 それはいいとしても……。
 ふたりは、顔を見合わせた。
 事務手続きが必要なのはわかる。が、紙だけ渡して客(といっても、入園はしてないから、正確には客ではないけれども)を放置するのは――。
 と思った次の瞬間、さっきのお姉さんが、バスタオルを抱えて、戻ってきた。
「これで、体を拭いてください」
 そう言って、康介とまゆみにバスタオルを差し出した。
 バスタオルを受け取りながら、またふたりは顔を見合わせた。
<さすが、おもてなしで有名なテーマパーク!>
 感動のあまり、ふたりは顔を拭くのも、しばらく忘れていた。
 入園ゲートで、あやしい袋に入ったぬいぐるみを見つけたふたりは、その場にぬいぐるみを放置――することも考えたのだが、それもちょっと気が引けるので「忘れ物として届けよう」ということになったのだ。
 とはいっても、休園しているのでチケットを販売するブースにも係員はおらず……しょうがないので、ぬいぐるみの入った袋を抱えたまま、周囲を歩き回り、ぬいぐるみを見つけたのとは別のゲートの端にインフォメーションセンターをみつけたというわけである。
 ――戻ってきたお姉さんは、ぬいぐるみの入ってる袋をひと通り確認したあと、
「中身を確認したいのですけど……どうしましょう?」
 と言って、袋の下の部分をふたりに見せた。――ビニール袋の口が、がっちりとテープで固定されている。
「開けちゃえば?」
 あっさり言って、テープに手を伸ばしたまゆみに、
「そういうわけにもいかないだろ」
 と言いながら、康介はまゆみを止めた。
 テープでしっかり固定されているから、中身を確認するためには、袋をやぶかなきゃいけない。それはさすがにできないだろうと、康介は思ったのである。
 かといって、「正体不明の物体」だけでは、持ち主を探すのもままならない。
 ――すると、お姉さんが袋の上から、感触を確かめると、
「これは、『きーたん』ですね」
「「えっ」」
 康介とまゆみが、同時に声を上げた。
 外から触っただけでわかるとは、ふたりとも思っていなかったんである。
 二人の反応をどう解釈したのか、お姉さんはそのキャラクターの説明をはじめた。
「レイクサイドフォレストっていうエリアにいるキャラクターで、たぬきの三兄弟なんですよ。長男がたーたん、次男がぬーたん、三男がこのきーたんで、耳とかしっぽの形が違うんで、触ればわかるんですよ。――しかもこれ、二年前の十周年記念バージョンですね」
「「はぁ!?」」
 また、康介とまゆみの声が揃った。
「外から触っただけで、よくわかりますね……」
 まゆみが聞くと、
「このサイズは、特別なイベントにしか発売しないサイズですし、手裏剣持ってるので、二年前のやつだと」
 ――お姉さんによると、イベントごとにぬいぐるみのモチーフが変わり、二周年のイベント時にたぬきの三兄弟は、忍者がモチーフだったからわかった……ということらしい。
「さすがだねぇ……」
 康介が感心するようにつぶやたとき、
「ところで」
 お姉さんが言った。「このぬいぐるみ、どこで拾ったっておっしゃいましたっけ?」
「ゲートのところにくくりつけられてあって……」
 康介が答えると、
「それだと園内ではないので、ここではお預かりできないですね」
 お姉さんは、そう言った。
 確かに、ゲートの内側ではないから、「園内」ではない。
「そういうルールになってますので……警察の方に届けていただけますか?」
 笑顔を崩さず、お姉さんはそう言って、二人にぬいぐるみの入った袋を差し出した。