【新居クエスト】Lv.0 新居探し、はじめました。

 そりゃまぁ、理由なんていくつもあるわけなんですけれども。一番大きなきっかけは、「次期Aクラスのニュース」でした。
 我が家の愛車は、メルセデス・ベンツのAクラスです。Aクラスを選んだのは、いま住んでいるマンションの駐車場に入るから。ホントは、ほかのクルマに目をつけていたのですけど、車幅が1800ミリを超えてて、駐車場に入らないことが判明したのです。
 で、「マンションの駐車場に入るコト」を最優先にクルマ選びをして、たどりついたのがAクラスだって……というわけ。Aクラスはよく、「ベンツに乗りたいけど、そんなにお金は持ってない人向け」なんて言われてますが、ウチは「サイズから選んでいったら、Aクラスにたどり着いた」のです。
 そんな感じで乗りはじめたAクラスですが、想像以上に我が家の好みに合ってまして、いまやメルセデス・ベンツのとりこに。そこへ飛び込んできたのが、「次期Aクラスは、車幅が広くなる」というニュースだったのです。
 次期Aクラスの車幅が広くなると、当然いまのマンションの駐車場には、入らなくなります。Aクラスは、メルセデス・ベンツの中でも、一番小さいサイズの乗用車(もっと小さい「スマート」という選択肢も、あるにはありますが)。次期Aクラスでさえ駐車場に入らなくなるってことは、もうメルセデス・ベンツには乗れなくなってしまう!
 ほかのメーカーのクルマに乗り換えるという選択肢もありますが、メルセデス・ベンツの素晴らしさに恋しちゃってるいまの自分には、それはなかなか厳しい選択です。かといって、いまのAクラスを20年・30年乗り続けるというのも……。「オープンカーやクーペを、さっそうと乗りこなすじいさん」にあこがれていたりもするのですよね、実は。
 となると、いまのAクラスに一生乗り続けるか、泣く泣く他のメーカーのクルマに乗り換えるか……いま住んでいるマンションを出ていくか、です。
 そんなわけで、ここしばらく新聞広告とか、なんとなーく物件情報を眺める時間が増えていたのです。そして、あるチラシを見つけました。いま住んでいる場所の近くの、建売一戸建てです。その物件の間取りを見て、「ちょっと見に行ってもいいかな?」という気になりました。
 こうして、我が家の「新居探し」がはじまったのです。

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【新居クエスト】Lv.1 見つけちゃった…

 家に対するイメージが、夫婦の間で異なったりすると、新居探しの最中にケンカをしちゃったりもするのですが。我が家の場合、ある程度のイメージは共有できてまして。
 その中のひとつが、「リビングにつながった仕事部屋が確保できる」です。いまのマンション、リビングの横に洋室がつながってまして。そこを仕事部屋にしているのです。元のプランでは、和室になっていたところを、洋室化してもらったのですけど。
「リビングの横に部屋がひとつ」って、割りとありがちだと思っていたのですけど……これがなかなかないのですよ。
 一戸建ての場合、LDKだけで1フロアが基本。少し広くなると、バス・トイレがついてくるのです。1フロアに、LDKとパス・トイレ、さらにもう一部屋となると、なかなかの広さの物件になっちゃうわけです。となると、お値段が跳ね上がるか、いまより遠くなるか……になっちゃうわけ。
 バス・トイレは、LDKと別フロアでいいし、全体的な広さはそれほど求めてないし、なによりいまより遠くなるのは無理なので、なかなかピンとくる物件がなかったのですが……。そんな条件に合う物件が、出てきたのです。しかも、近所に!
 というわけで、お散歩がてら、見に行ってきたわけです。

 延べ床面積約100㎡の二階建て。敷地は東西に横長。
 1階の玄関を入ると、すぐ手前に5帖の洋室。その奥に、リビング・ダイニング。ダイニングの北側にキッチン。LDKで約20帖。キッチンの横(リビングの北側)に、バス・トイレ・洗面所。
 2階の一番奥には、8.5帖の主寝室があって、そのほかに6帖の洋室が2つ。
 1階の洋室を仕事部屋にするとして、かなり理想に近い間取り。2階はひと部屋多い気もするけど。

 内覧させてもらうと…仕事部屋が思ったより狭くて「あれ?」という感じ。LDKは広いんだけど、床暖房はなし。これは致命的で、「ここはないな」と思いながら、せっかくなので2階も見せてもらったのですが。
 窓から外を見たときに、見つけてしまったのです。軒の上に転がってるネジを!
 どう見ても新品で、ここを建てたときに落としたものであろうことは確実。外れたのか、留め忘れたのか、予備で持ってた分を落としたのか定かではないけど、完成して販売しているのに、誰もチェックしていないなんて!
 そのつもりで見てみると…またおかしなところが。南側は私道に面しているわけなんですけど、私道の境界線のところのブロックが、「工事中のまま」かのように見えるのです。
 私道に面していて、大きな窓が掃き出し窓が2セットあるので、LDKが私道から丸見え。だとしたら、目隠し用にフェンスを用意してたはず。ブロックには、それを入れるかのような穴が開いてるのです。でも、そのまま放置。
 で、現地販売員の人に、設計事務所へ電話を入れてもらって、確認したところ――
「目隠しフェンスがない方がスッキリするのでつくりませんでした」
 ……ですと。
 おかしな話だよねぇ。
 私道とはいえ、奥に数軒家があるから、人通りがないわけではないのに、LDK丸見えだなんて。最初から、フェンスなしのつもりだったら、それ用のブロックを設置するはずなのに、それもせず。しかも、ブロックの先には郵便受けを兼ねた短い壁がありまして、そこの高さは1mくらいあるわけです。そう考えると、この壁の高さに合わせてフェンスを設置する設計になってたと考えるのが自然。
 つまり、
「フェンスをつけるつもりだったけど、面倒だからやめちゃったー」
 ってことなのではないか、と。
 ネジの件といい、フェンスの件といい、そんないい加減な工事をしたと思しき物件は、さすがに買えないよねぇ。そういえば、床下収納を覗いたときも、ゴミが残ってたし。

 ということで、1軒目の内覧は空振り。しばらくは、新聞のチラシを眺める日々が続いたのでした。が、ひょんなことから、事態が大きく動き出すのです――。

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【新居クエスト】Lv.2 雨の武蔵境

 粉瘤を除去したのですよ。粉瘤というのは、皮膚の下に袋ができてしまって、そこに老廃物が溜まっていく症状です。実は、腹部に10年ほど前から粉瘤があったのですが、お医者さんに「悪性腫瘍じゃないから、痛くないからそのままで」と言われ、放置していたのです。
 ですが、痛み……というか、張ってきたので「そろそろ除去してしまおう」と思いったのでした。除去手術には、「切開法」と「くり抜き法」の2つがあるようです。くり抜き法の方だと即日手術してもらえるみたいなので、くり抜き法でやってくれる病院を探してみたところ、一番近いのが三鷹の病院だったのです。
 小雨の降る中、三鷹の病院でさらっと手術してもらって、その帰り道。ふらっと武蔵境で下りたのです。
 その日は、月に一度、嫁が実家に帰る「独身デー」でして。嫁は、豚肉・牛肉を食べないので、独身デーが唯一、ガッツリお肉を食べるチャンス。だから、「ちょっといいお肉」を買うために、クイーンズ伊勢丹へ寄ろうと思ったのです。
 さて、今夜はどんなお肉にしようか……なんて考えながら改札を出たところで、そのチラシを見つけたのです。

<武蔵境駅から徒歩6分、5,670万円>

 正直、相場まで詳しく調べてなかったので、それが安いかどうかっていうのはわからなかったのですが、「武蔵境駅から徒歩6分」は、魅力的でした。素人のわたしでも、そんな駅近物件は、なかなか出てこないことはわかります。
 それまで探していたのは、主に西武多摩川線沿線。「どうしても西武多摩川線沿線じゃなきゃダメ」というわけではなくて。そりゃ、中央線沿線がいいんだろうけど、お高くて手が出ないんだろうなぁ、じゃあ西武多摩川線沿線か……ぐらいの感覚です。
 そんな感じなので、「武蔵境なら文句ナシ」なわけです。
 そのチラシを見ると、「土地+建物で6,980万円」という表示もありまして。変換すると「約7,000万円」ですよ。さすがにそれは……。
 いま住んでるマンションが、だいたい4,000万円くらいだったのです。いまのマンションを売るにしても、この額は――なんて思いを巡らせていたところで、声をかけられたのです。
 それが、オープンハウスのKさんでした。
 前のめりで話しかけてくるKさんに、若干引きながらも、「本気で家を探している状況ではないこと」「たぶんウチには手が出ないこと」を伝えます。「でも、武蔵境駅から徒歩6分って、どんな土地なのか気になる」とも。
 雨がしとしと降る中、現地まで歩いてみると、確かに「駅近」です。
 話を聞いたところ、アパートが2棟建っていたところを更地にして、5棟の戸建てを販売する予定だとか。
 一方通行ながらも、道路に面したところに2棟。その奥に3棟。南・東・北にアパートが並んでいますが、ギチギチってわけでもなく、陽当たりも悪くなさそう。ま、「陽当たり最高」ってことでもなさそうだけど。
 どうせ暇だからと、そのまま吉祥寺のお店で、詳しい話を聞くことに。
 クルマで移動する間、ちょろっと話たんですけど、そのKさんが田邉草民(FC東京)のお友達であることが判明!
 さらに、同僚の営業マンは、元FC東京のユースで、武藤嘉紀(現1.FSVマインツ)と同期であることも判明!
 わたしはFC東京サポなので、このつながりに縁を感じ……なくはないですけど、それで即決するものでもなく。なんせン千万円の買い物ですから。
 そのあと、お店で上司のF津さんにバトンタッチ。
 ――どうやら、オープンハウスの営業マンは、「客引き」って感じみたいね。
 とはいえ、自己資金も明確になってないし、具体的な話に発展するわけでもなく。
 さらっとアウトラインを聞かせてもらったところで終了。
 ぶっちゃけ、いい場所であることは間違いないのだけど、そこにそれだけ払う価値があるのか、まだわかっていなかったのですよね。資料の参考プランもピンと来なかったし。
 ただ、「オープンハウスの建物が、べらぼうに安い」のは、理解できました。武蔵境の物件、2階建て・延べ床100㎡の家が、1,300万円で建っちゃうんですから。
 嫁の実家が家を建て替えたときに、もっとかかったのを聞いてたんで、オープンハウスの建物が安いことぐらいは、理解できたのです。このときはまさか、この安さと格闘することになるとは、思ってもいなかったのでした……。

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ご報告。

えー。
さきほど、オープンハウス・ディベロップメントさんと契約してまいりまして。
お家を建てることが決まりました\(^o^)/
土地の引き渡しは、すでに先日済んでおりまして。

まー、ここまでたどり着くのも、ひと苦労だったわけですが。
今日の打ち合わせで、懸案だった事項もクリアになりまして。
どんな感じの家になるかは、おいおいご紹介するつもり……ですが、どうなることやら。。。

とゆーことで。
(おそらく)10月には、杉並区民になります。

地鎮祭のハナシ

すっかり時間が経ってしまいましたが。
去る3月30日に、地鎮祭を執り行いました。

最初はですね。新居の最寄りの神社である「荻窪八幡神社」さんにお願いしようと思っていたのです。ですが、
「すべて用意してくださいね」
と言われてしまったのです。
つまり、お供え物はもちろん、祭壇や青竹に盛り土に鍬や鋤、雨天時にはテントも用意しなきゃいけないわけです。
さくっとググったところ、レンタルで用意できるっぽいです。中には「神主つき」みたいなものもあったりして。
で、問題は費用です。
幅がありますが、最低でもン万円かかりそうというのが判明しまして。さらに初穂料も加わるので…なかなかの出費になります。
とゆーことで、今回は「猿田彦神社」さんにお願いしました。
建設会社経由でお願いできるし、なによりすべて準備していただけるので、用意するのは初穂料だけでいいというのも魅力。

考えてみれば、日本には八百万の神がいるわけで…言ってしまえば「分業制」ですよ。だとしたら、神社さんも「地鎮祭を得意とする神社さん」があるわけで。得意としているところにお願いするのは、理にかなっているのかな、と。
地鎮祭をする人としない人と半々みたいですが、一生に一度か二度のことなので、経験しておくのは悪いことじゃないと思いますよ。施主にとっては、施工担当者にあいさつをする貴重な機会だったりしますし。