
「バタフライをやりなおそう」と決意してから1カ月。その成果か、かなりバタフライが改善しました。改善というか…昔のバタフライを取り戻した+さらに進化した感じ。
とゆーことで、今回発見したポイントをまとめてご紹介。
◆脇を締める
最初、「楽に泳げる手の動かし方」を探っていたのですが、まったく効果がなかったので発想を転換。「まず脇を締める」を意識したらすんなり腕が動くように。
手の軌道とかどうでもいいんで、とりあえず脇を締める!
これで腕がリカバリーしやすい位置にいきます。
◆胸を開く(肩甲骨を寄せる・肩を上げる)
肩が水面に出てないとリカバリーできない……という当たり前のことをよーやく思い出しました。
で、肩を出すためにどうするか。意識して肩を上げればいいんです(泳いでるときの上下なので、陸上では後)。「胸を開く」「肩甲骨を寄せる」も同じ効果。
問題はタイミング。速い人はエントリー(手の入水)と同時に、胸を開いちゃってます。どんぶらこバタフライの場合、胸を開いたままだと沈んでいかないので、「脇を締めながら、胸を開く」みたいな感じになるかと。
◆手の平を内側(気を付けの位置)に
脇を締めて、胸を開いて肩を水面に出せばリカバリーは楽になる…と思っていたのですが、どこがひっかかりが。
問題だったのは、手の平の向き。手の平が水面に向いていて……つまり、「手の平に水を乗っけたままリカバリーしようとしていた」ことに気づいたのです。
なので、リカバリーに入る直前、脇を締めている途中で、手の平を内側(体側)に向けるようにしたみたら、すっとリカバリーができるように!
手を出す位置によっては、「手の平を内側に」じゃなくて「小指側からチョップのように」とイメージした方がいいかも。
この方法だと、腕を抜くのは楽になるんですが、水を押し切らないことになります。
ほかの泳ぎ方だと、水を押し切って惰性で進むのが楽な泳ぎ方だったりするんですが、バタフライは押し切らないのが楽に進むコツと言えるんじゃないかと。
◆第1キックを打ち切らない
上の3つのポイントを気を付けたら、15mくらいまではスムーズに泳げていたのですが、それ以降妙につらくなってきたのです。
原因はなんだろうと探っていたら、「背中が反っていた」ことに気づきました。背中が反ったまま泳いでいたので、「背中に水を乗せたまま泳いでる」状態。そりゃ重いよねぇ(余談ですが、以前からバタフライを泳いでると、後ろから波が来るのが不思議だったんですが、正体はその「背中に乗った水」でした)。
で、どこから背中が反っていたのかと意識しながら泳いでみると…原因は第1キックでした。
第1キックをしっかり打とうと、きっちりアップキックして、そのままの姿勢で泳いじゃってたのです。
それなら、アップキックのあとストリームラインに戻ればいいんですが…試したみたら、これがうまくいかない!
筋力がないのか、水圧が強いのか、原因は不明ですが。
で、それなら「アップキックを打たなければいい」と発想を転換。
第1キックは打ち下ろしただけでストップ。体を「くの字」にしたまま沈んでいくイメージ。
ただ、くの字をキープするのではなく、「打ち下ろしたあとは自然にまかせる」感じ。
そうしたら、抵抗なくぬるっと沈んでいきまして。ああこれだと。
水中のドルフィンキックは「胸からうねる」なんて言われますが、バタフライのスイムに適用しようとしたのが間違いでした(泳力のないわたしの場合ね)。
身体をうねらせようとせず…むしろ「ゆるい猫背をキープ」くらいの方が楽にバタフライを泳げるみたい。
◆第2キックは超早め
バタフライを楽に泳ぐための、最後のピースが「第2キック」でした。
いままで、第2キックのタイミングがよくわかっていなかった(納得できる説明ができなかった)のですが…今回のやり直しで、完璧に理解できました。
第2キックのタイミング、泳ぎ方によって変わります。テンポが速ければ第2キックのタイミングは遅く、テンポがゆっくりなら第2キックのタイミングは早く…です。
「かき終わるタイミングで第2キック」なんて言われることがありますが、これはフラットバタフライのタイミング。どんぶらこだと、もっと早めの方が楽かな。アウトスイープの途中でもいいくらい。ちなみにわたしは、「第2キックをきっかけに腕を動かしはじめる」くらいです。こうなると第2キックというより「第1キック後半」だね(笑)
早めに第2キックを打つメリットは、呼吸が楽になること。
呼吸で苦しくなるのは、呼吸動作そのものより、呼吸をしたあと沈むこと。これ、呼吸と同時に第2キックのために膝を曲げると、バランスを崩して沈んでいくんです。これが苦しいわけ。
で、第2キックを早くすると、呼吸するときには足が伸びてるので、バランスをキープできるわけです。
・バタフライの「楽」は他と違う
クロール・背泳ぎはプルで、平泳ぎはキックで水を押し切り、勢いをつけて惰性で進むことが、楽に泳ぐポイントだったのですが…バタフライの場合は、プルは水を押し切らず、キックも打ち切らない方が、楽に泳げました。
そこがどうもモヤモヤしていたのですが…しばらくしたら慣れました。いまは「猫背をキープしていれば、あとはなんとかなるから楽だわー」くらいに思えてます。
これで「自分なりのバタフライ」の原型ができたので、あとはこれをブラッシュアップしていこうかなと。