【上荻Days】犬のしあわせって?

飼い犬のきなこを散歩では、いつも動物病院の前を通ります。
タイミングがよければ、動物病院の看護師さんに遊んでもらうことも。
きなこ、看護師さんが大好きなんです(笑)

で。
先日も、いつものように動物病院の前を通ったんです。が、忙しそうだったので、そのときは遊んでもらえず。
しょうがないから帰ろう……と歩き出したとき、声をかけられたのです。
「その子、いつもなに食べてるの?」
って。
トイプードルを抱えた、おばさんでした。
「うちはドライのドッグフードです」
と答えました。
その人は、病院の先生に『ダイエットしましょう』って言われたので、小さなきなこを見て、なにを食べたらそのサイズになるのか気になったようでした。
聞くと、おばさんのトイプーは、缶詰やささみなどを食べているそう。

「そんなに太ってるかしら?」
と質問されたので、失礼して脇に触れてみると……確かに厚さは感じますが、肋骨はしっかり確認できます。
「太っているのは確かだけど、太り過ぎではない」感じ。
どうやら、「ここの先生は厳しすぎるのではないか」と思い、わたしに声をかけたようです。
ちなみにその先生、厳しくはないと思います。
ウチのきなこの場合、はじめて行ったときは2.0Kgで「ちょうどいいですね」だし、半年経って体重制限を気にしすぎて1.8Kgになつちゃったときも「このぐらいでもいいかもしれない」だし、先月2.2Kgになっちゃったときは、「完璧ですね」だし。「増加傾向にあるから注意しましょう」って言われると思ってたんだけど(笑)
そんな先生が「太ってる」って言うのだから、基準からすればそうなのでしょう。
でも、その飼主さんが言うには、
「ごはんを減らすと、夜中にお腹を鳴らしてかわいそうで…」
とのこと。
なのでわたしは、
「飼い主さんが『ごはん少なくてごめんね』って悲しい顔すると、飼い犬もかなしい気持ちになるから、そんなに気にしなくてもいいと思いますよ」
と言っておきました。

そんなことがあって、「犬のしあわせってなんだろう?」と改めて考えたわけです。
適正体重の方が、健康で長生きする確率は高いのでしょうけど、それが「絶対的なしあわせ」なのだろうか、と。
厳しい体重制限を課して飼い主も申し訳ない気持ちを抱えたままの15年と、好きなものを好きなだけ食べて、飼い主も毎日笑顔な10年間と、どっちがしあわせなの?
明らかに病気の原因が肥満だったり、運動が好きなのに太りすぎて走れなくなっちゃったりしたら、それはしあわせではないでしょう。でも、病気でもなく、運動に支障がないもしくはそれほど好まない子で、「体重が標準より重い以外は問題がない」状態の場合、それほど厳しい食事制限は必要なの?

ウチは、体重を厳しく管理してます。重くなると、骨折などのリスクが高まるっていうのもありますが、なんでもおいしく食べてくれるので、体重管理はそんなに苦じゃないんです。しっかり管理はしているけど、我慢させたりはしてない感じ。
きなこの場合、体重をしっかり管理することがしあわせの最大値につながると思うのでそうしているだけで、それがどの犬にも当てはまるとは思えないんだよなぁ。
ウチも、違う犬種・違う性格だったら、「多少の肥満はOK」にしてたと思うし。
しあわせって、絶対的な基準がないからムズカシイ……。

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