【デジものCMぷち批評】
新たな時代!
CMの最後に「○○で検索」と表示されるのも、いまや珍しいことではなくなりました。ヘタをすると多数派かもしれません。それだけ検索というのが、日常的な行為となった証でもあるのでしょう。
テレビCMならだいたい15秒です。この短い時間で、あれやこれやを説明できるものはありません。その短い時間で、なにをどう伝えるのかがクリエイターの腕の見せ所でもあるのですが。
そこへ登場したのが「詳しくはWebで」という技です。詳しい説明をWebに任せることで、CMではイメージやインパクトなど、目を引くという目的に特化できるようになりました。
が、「詳しくはWebで」にも、ひとつ大きな欠点があったのです。それは「Webってどこ?」ということを説明せねばならない、という問題です。
ほとんどの場合、サイトのアドレスを表示することになるわけですが、アドレスを覚えて直接入力してもらわねばなりません。アドレスを直接入力って、結構ハードルが高いですよね?
で、新たに登場したの「○○で検索」方式なのです。検索ワードを入力する方が、URLを直接入力させるよりわかりやすいでしょう。これといった欠点もなく、この方式の添加はしばらく続くものと思っておりました。
が、ここにきて「第3の方法」が登場したのです。それが「音声検索」です。
CMの最後でスマホにキーワードを話しかけ、画面には検索窓と、[検索]ボタンの代わりに、マイクのアイコンが表示されます。
つまり、そのキーワードで音声検索してね、というメッセージです。たしかに、文字を入力するより、声に出したほうが楽です。
ただ、このCMが成立するようになったのは、音声検索対応スマホの普及と、音声認識の精度向上のたまものでしょう。
これからこのパターンが増えていくのは間違いないところですが、気になるのは「その次」です。ひょっとしたら、視聴者は「検索」という作業をしなくてもよくなっちゃったりしてね。
※このシリーズは…「パソコン批評」で連載していた「パソコンCM批評」という連載を、ブログに引き継いだ「パソコンCMぷち批評」をリニューアルしたものです。