えー。
POD(プリント・オン・デマンド)のお誘いがあったので、素直に乗ることにしました。
「電子書籍専業出版社」として、電子書籍のみを貫くっていうのもひとつの方法だと思いますけれども、紙本のニーズもいまだに強いわけで、オプションのひとつとしては、ありなのかなぁ、と。
もっとも、電子書籍メインなのは変わらないですし、電子書籍向けに本を作ってるので、PODとはいえ紙本に向いてないものもあるわけで、すべてをPOD対応にするつもりもないのですけれども。
POD…ってことは、紙に印刷するわけで。
そうすると、EPUBデータをそのまま使えないわけです(当たり前)。
普通の出版社は、紙本のデータをInDesignで作ってて、そのままEPUB出力するか、InDesignからJPEG出力してEPUB組むか……みたいなワークフローだと思うのですが、ウチは最初からEPUBなので、紙本印刷用のデータを、イチからつくらなきゃならないわけです。
さぁ、困った(笑)
ま、日常的にInDesignは使っているので、そこは問題ないのですけど。
事業展開するなら、「いかに省力化できるか?」がポイントになるわけです。
ほかの自費出版や出版代行の会社は、初期手数料・制作費をたんまり取って、稼ぐスタイルです。
ウチは、初期費用低め(てか無料)で、販売時のマージンで稼ごう…というスタイル。うまくいってないけど(笑)
そのコンセプトは、PODでもキープしたいわけで。
でも、新たにデータをつくるのに、無料にはできないけど、安くするには、POD用のデータを「いかにスムーズにデータをつくるか」が肝になってくるのだろうと思いまして。
コストに一番影響するのがページ数なので、できるだけ大きい判型にしよう…ということで、A5判に統一することに。
A5判の場合、横書きは問題ないのですが、縦書きはちょっと大変なのですよ。
1段組だと、1行字数が多くなるのですが、これが意外と読みにくくて。読みやすい行数にすると、今度はページ数が増える(笑)
じゃあ、2段組みしよう…とすると、今度は字が詰まりすぎて、これまた読みにくい(泣)
とゆーことで、試行錯誤の末、たどり着いた設定がコチラ。
◆A5判縦書き2段組
・フォント:游明朝 Regular
・サイズ:12Q
・行間:9H
・1行:29字
・行数:22行
・段間:8mm
・余白 天:14mm/地:14mm/ノド:19.75mm/小口:15mm
ちなみに、この設定で組んだサンプルがこちら。
欄外がノンブルだけなのが寂しいけど、そこそこ文字が入るのに、詰め込み感が少なくて、いい感じなんじゃないか、と。
もう1行増やしても良い気がしなくもないけど。
これで準備はできた……けど、その前に、あれを出さなくちゃだわ(泣)