1月の売上雑感。

1月の売上がまとまったので、コメントなど。

◆格安スマホ、ブレイク!?
前にもちょこっと書きましたが、今年に入ってから、突然koboで「格安スマホを買う前に読む本」が売れ出しまして。
なにがおきたんだと調べてみましたら…こんなことになってました。

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楽天ブックスで「格安」と入力すると、スニペットに「格安スマホを買う前に読む本」が出てくるようになったらしいのです。
同様に、「タブレット」で「タブレットPCのススメ!」がスニペットで出てくるようになってて、こちらも売れ始めました。
いやー、スニペット効果、すごすぎ!

◆Amazon(Kindle)に波及!?
koboで「格安スマホ」が売れはじめた影響か、先月はさっぱりだったのに、Amazonでもそこそこ売れました。ほかのストアでは大きな変化はないので、koboとAmazonを比較している人は多い……といいたいところなのですが。
「タブレット」の方は、koboで売れてもAmazonに影響がなくて。
ストア間の波及効果については、もうちょっと観察してみようかなと。

◆売れない週末問題
「格安スマホがどかーんと売れた」とは言っても。
実は、22~24日にかけて、koboでまったく売れなかったのです。
週末ですよ!
その前後の週末は、どかどか売れてるのですけれども、この週だけサッパリ。
いやー、これはホント謎。

◆KENPC
コーチは教えてくれない水泳のコツ」をKDPセレクトから外したので、「プライム会員は無料」ではなくなったのですが、それでもKENPCのカウントがちょぼちょぼ増えまして。
オーナーライブラリーも、積読している人、結構いるみたいですねぇ。

◆イチオシセール
今年からはじめた「今月のイチオシ」セールですが。
Amazonは激増、koboは微増…という結果になりました。ちなみにGoogleは効果なし(笑)
とりあえず、「セールをするならAmazon」ってことなのかも。

◆月間販売数ベスト3
今月から、月間の売上ベスト3を発表しようと思います。

(1) 格安スマホを買う前に読む本
(2) コーチは教えてくれない水泳のコツ
(3) タブレットPCのススメ!

1位はダントツ、2位と3位は僅差でした。

◆販売総数
今年から、月ごとの販売総数を計算してみることにしました。
取り扱いストアも増えたし、多ストア展開するタイトルも増やしていく予定なので。
1月の販売総数は、200弱といったところ。
来月は200超えるといいなぁ。

電子書籍時代の改訂問題

この週末、「格安スマホを買う前に読む本」が、妙に売れまして。
特にkoboで売れてるのですよ。
あまりにも唐突なので、ちょこっと理由を探していましたら、類書が出ているのを発見したのです。
「他の本では安くならない」とか、バイラルメディアばりにあおってます。
まぁね。
「この機種と、この業者を使え」
みたいな「答え」を欲していると思うのですよ、読者は。
ですが、使い方も人それぞれなわけで、それを無視して「これにしろ」っていうのも、無責任だと思うわけです。わたしは。

わたしの本には、SIMフリー端末の一覧もなければ、料金プランの一覧もありません。「どれだけ安くなる」という具体的な数字もなし。
ベストな機種や料金プランは、人それぞれってのも理由のひとつ。ですが、ほかにも理由があります。
それは「電子書籍の賞味期限」です。
紙の書籍の賞味期限は、1ヶ月とも言われています。一方電子書籍は、1年くらいフツーに売れます。1年も経てば、端末はごっそり入れ替わってますし、新しい料金プランも出てくるでしょうし。ほかにも値下げとか経営統合とか新規参入とか…。
出したそばから情報が古くなるわけで、そんなものを載せても意味はないのではないか……と思ったわけです。
それと、そもそもこの本は、「みんな格安スマホにしようよ」と訴える本ではないのです。むしろ逆に、「安易に格安スマホに手を出すと痛い目を見るよ」という警告の意味をこめていたりもするんですけど……それはさておき。

そんなことをひっくるめて、機種や料金プランを紹介していないのですが。
電子書籍だからこそ、そーゆー「旬な情報」を入れてもいいのかな、と思い当たったわけです。
紙の書籍を改訂するのは、大変です。お金も時間もかかります。
が、電子書籍なら、修正もカンタンだし、新情報の出た翌日には、反映できます。セルフパブリッシングなら、お金もかかりません。商業ベースだと、修正作業を依頼するのに多少のお金と時間はかかるでしょうけれども。
となると、ですよ。
電子書籍は、こまめに情報をアップデートしていけばいい、ってことになります。
これは、電子書籍ならではのメリットと言えます。
それどころか。
ベースは同じ本で、資料編だけアップデートしたものを、毎月「新刊」として販売したっていいわけです。

改訂(アップデート)すれば、購入したその時点での最新情報が手に入ります。
が、買った時期によって内容が変わってしまう、という言い方もできるわけで。
書き手としては、買った人によって内容が違うっていうのには、違和感があったりもするのですけれどもね。
電子書籍はどう改訂(アップデート)していったらいいのか……ちょっと実験した方がいいのかもなー。

12月の売り上げ雑感

あけましておめでとうございます。
元日からなんですけど、先月の売り上げがまとまったのでコメントなど。

◆KENPC
コーチは教えてくれない水泳のコツ」のKENPCですが。
発売して2ヶ月で、ぱったりと止まりました。
完全に0になったわけではないですけど、ペースとしてはガクンと落ちてます。
季節的要因だったら、徐々に落ちていくはずなので…。
「Amazonで3ヶ月先行販売」っていうのは、現実的な選択としてちょうどいいのかなぁ、と。

◆2冊を比較したら…
同時期に発売した「タブレットPCのススメ!」と「格安スマホを買う前に読む本」ですが。
年間トータルだと、ほんのちょっとだけ、「タブレットPCのススメ!」の方が売れました。
が、koboだけで見ると、「格安スマホを買う前に読む本」の方が売れてるんですよね。それもダブルスコアで!
ストアによって売れる本が違ってくる部分はあるのですが、この差はちょっと衝撃的。
なぜかヨドバシ.comだと、「タブレットPCのススメ!」しか売れなかったりするわけですが……それはさておき。
「タブレットPCのススメ!」は、Amazonで無料キャンペーンやったので、それがなかったら、「格安スマホを買う前に読む本」の方が売れてたのは明白かな、と。
タイトルの重要さと無料キャンペーンの威力がわかる、いいサンプルですね。

◆総収入
今年の総収入は、6万円ほどでした。全ストアの合計でね。
あ、KENPC分含めると、もうちょっとプラスになるけど。
年収でこれだから、まだまだ生活ができるレベルではないね(笑)
本格的に電子書籍事業がスタートした2013年から比べたら10倍になってるんで……5年後くらいには、生活できるようになっているハズ(笑)

◆新キャンペーン
新しいキャンペーンをはじめました。
「今月のイチオシ」セールです。
定期的に無料キャンペーンをする効果が、なくなってきたんですよね。
大手が同じことやってるから、どうしても埋もれちゃう。
なので、「1ヶ月通しでセールした方がマシ」と思ったのです。
毎週あれこれ考えるのが面倒になったってーのもあるけど(笑)
単に「売ってます」って告知するのは、ちょっと気が引けるけど、「セールしてます」なら、気兼ねなく告知できるのも、心理的にはいいかな。

とゆーこどてね今年もよろしくお願いします♪

BOOK☆WALKERに参入……できました!

えー。
いろいろとありましたが…。
BOOK☆WALKERに参入……できましたー♪

BOOK☆WALKER

営業してくださった取次の方。
裏で動いてくれていた(であろう)BOOK☆WALKERサポート担当の方。
ウチみたいな零細出版社のために、ありがとうございました。
感謝感謝です。

ほぼあきらめてはいたんですが、どうにかこうにかストアに並ぶまでたどりつきました。
よし。
がんばって売れる本、書かなくちゃだわ。

KENPCの傾向と対策。

コーチは教えてくれない水泳のコツ」で、はじめてKENPCの利用があったので、感じたことをメモしておこうかな、と。

Amazonのプライム会員になると、「Kindle オーナー ライブラリー」が使えます。これは、「月に1冊、好きな本を無料で読める」というもの。
ただし、すべての本が対象というわけではありません。KDPだと、「KDPセレクト」に登録した本のみが、その対象になります。
利用者がタダで読む代わりに、Amazonから分配金が支払われます。その分配金が、いままでは「1冊いくら」だったのです。
そうすると当然、「長い本も短い本も同じ収入というのは不公平」という声が出てくるわけです。
そこで、この春から導入されたのが、「KENPC」というシステム。これは、「読んだページ数」に応じて、分配金が支払われます。「ページ数で計算するんだから、不公平はないでしょ?」というわけです。

で。
意外と読まれてないねー。
「誰がどれだけ読んだか?」なんてことは当然わからないのですけれども。
日別のグラフを見ると、明らかに「最後まで読んでないな」ってことが伝わってくるわけです。
平均100ページ、最小数ページ……って感じ。
「長ければ長いほど、KENPCが稼げる」ってわけでもなさそう。
「そこそこ高くて、そこそこ短い(最後まで一気に読んじゃう)」本が、KENPCで稼げるのかも。