シュガーマン 奇跡に愛された男

ムービープラスで、たまたま観たんだけど……いやぁ、すごい映画だった!

1970年前後。アメリカで「ロドリゲス」という歌手がデビューした。が、LPを2枚出すものの、まったく売れずに契約打ち切り。
そのアルバムが、なぜか南アフリカに渡り、そこでじわじわと広まり、いつしか「大スター」になっていく。が、誰も「ロドリゲス」のことを知らない。
そこで二人のファンが、ロドリゲスの行方を探しはじめるのだが――。

……というのがストーリー。
ドキュメンタリー映画なんだけど、なにしろ構成がうまい。インタビューで構成したミステリーなんじゃないか、ってくらい。
「これがフィクションだとしても、喜んでくやしがる」って感じ。

んで。
タイトルには「奇跡」という言葉が入ってるんだけど。
いやぁ、これ、まったく奇跡でも偶然でもない気がするんだよね。
ロドリゲスのLPが南アフリカに渡ったのは偶然かもしれないけど、それからはめちゃくちゃ細い糸かもしれないけど、めちゃくちゃ時間がかかってるかもしれないけど、ちゃんと必然的につながっていってる。そこがスゴい。

ホントは、後半についても語りたいところだけど、ネタバレになるので、ぐっと我慢。
それでもあえて言うなら……やっぱり、本物は「本物」なんだな、ってことかな。
絶対に見て損はしない映画。オススメ。

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