DROPでカンタン!ランディングページ(1)

Flight001 ランディングページとは

 まずは「ランディングページとはなにか」を明確にしておきましょう。「そんなことどうでもいい」という人もいるかもしれませんが、これを理解しているのとしていないのでは、のちのち「ランディングページ」の作り方が変わってきます。
 さて、私達は普段、知りたいことがあったら検索をします。GoogleやYahoo!などの検索エンジン、あるいはTwitterやFacebookなどのSNSで。
 そのあと、ヒットしたリンクをたどって、欲しい情報のありか=Webページを訪問するわけです。――このたどり着いたWebページが「ランディングページ」です。
 ランディングページでよく見るのが、縦長のWebページです。これが滑走路をイメージさせることから「ランディングページ=縦長のWebページ」と思っている人もいるかもしれませんが、その解釈は半分正解で、半分間違いです。たどり着いたところ=着地点のことをランディングページと呼ぶので、「滑走路のように縦長のページ」という意味ではないのです。
 ランディングページは、あくまでも「着地点」であると意識することが重要です。
 着地点であるからには、そのランディングページではじめて、その商品(あるいはサービス)について目にした人が多いと推測されます。
 つまり、ランディングページは、「そこにたどり着いた人に、どう説明(アピール)するのか」が重要なのです。

Flight002 ランディングページは2タイプ

「ランディングページは、滑走路のような縦長のWebページのことではない」という話をしましたが、実際のところ、「ランディングページ」と呼ばれているWebページの大半が、縦長で制作されています。それはなぜなのでしょう?
 ランディングページは、なにかしらの広告です。買ってほしい商品・使ってほしいサービスをアピールするためのものです。買ってもらうため・使ってもらうためには、ユーザーを説得しなければなりません。ユーザーを説得するためには、「こんなことに困ってませんか? ウチの商品なら解決できます」といった具合に、説得するのが一番です。うまく説得するためには、順序立てて丁寧に説明したほうがいいでしょう。
 新聞や雜誌、交通広告などでは、広告のサイズが決まっているので、説明しきれないケースもありますが、Webページにはその制限がないので、わかりやすく順序立てて説明することができます。
 パソコンにしろスマートフォンにしろ、縦にスクロールしやすいようにできています。説明することが多くなれば、Webページはどんどん縦長になっていきます。そうして、縦長のランディングページが主流になっていったのです。
 この本の中では、そうした縦長のランディングページを「滑走路タイプ」と呼ぶことにします。
 この滑走路タイプは、順序立てて説明することができので、説得力が増すのも確かなのですが、その半面、長すぎると途中で読むのをやめてしまう人がいたり、説明しすぎて逆に混乱をさせてしまったりすることがあります。
 そんな場合は、画面1枚程度に収めた方が、わかりやすくなるでしょう。この「画面1枚程度のランディングページ」を、この本の中では「ポスタータイプ」と呼ぶことにします。
「滑走路タイプとポスタータイプ、どちらがいいのか?」というのは、難しい問題です。商品(あるいはサービス)によって違うでしょうし、同じ商品(サービス)でも、ターゲットによって変えてもいいかもしれません。
 ネット広告の場合、「ひとつのタイプに絞らなければいけない」なんてルールはありませんから、「どちらのタイプも用意しておく」方がベターかもしれません。

Flight003 ランディングページをつくるには

 次は「ランディングページをつくるには、どうすればいいのか」を説明していきましょう。
「ランディングページ」とは言っても、「Webページの一種」なのでWebページをつくるのとまったく同じと考えていいでしょう。
 WordPressなどのCMSを利用した経験のある方なら、「単一ページのテンプレート」を使えば、すぐにランディングページを作成することができます。ですが、専門知識を持っている人向けなので、「誰でもすぐにできる」という方法ではありません。
 専門知識がない人は、WixなどWebサイト(ホームページ)作成サービスを利用してもいいでしょう。「ペライチ」などランディングページ特化型のサービスもあります。テンプレートもある程度用意されていますし、そこそこ手軽です。
 Webサイト作成サービスは、「そこそこ手軽」ではあるのですが、自由度はかなり下がります。まったくカスタマイズができないわけではありませんが、細かい調節しようとすると、やはりHTMLやCSSなどの専門知識が必要になってきます。
 となると、「理想のランディングページ」をつくるには、プロに頼むのがベストです。が、それには数十万の費用が必要です。数千万あるいは億単位の収入を見込むのならば、それでもいいでしょうが、「それほどでもない」ことも多いでしょう。
 そこでわたしがおすすめするのが「DROP」です。

Flight004 DROPのメリット

 DROPは、エヴリ・チューンズ株式会社さんが提供しているWebサービスです。

DROP
https://drop.tools/

 DROP最大の魅力は、その手軽さです。なにしろ、JPEG画像を1枚用意するだけで、ランディングページを設置できてしまうのですから、こんなにカンタンなことはありません。
 ただし、JPEG画像をWebページとして公開しただけでは、ランディングページの役目を果たしませんので、若干の設定が必要です。具体的には、

●リンクを貼る
●タグの入力

 …という作業をしなくてはいけません。
 が、「リンクを貼る」というのは、専門知識というより「ネットを利用するための基礎知識」です。「タグ」は専門用語っぽいですが、要は「そのランディングページの説明文」という意味なので、難しいことはありません。
 実際の設置手順は、このあと説明していきますが、「本当にこれだけ?」と思ってしまうほどの簡単さです。
 簡単なので、複数のランディングページすることもできますし、「ランディングページをどう利用するか」といった工夫に、労力を割り当てられます。
 ひょっとしたら、「設置以外のことに能力を割くことができる」というのが、DROP最大のメリットかもしれません。

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