7月の売上雑感。

7月の売上がまとまったので感想など。

●Kindle
数だけみると、通常の1.5倍なんだけど……なんかそんなに売れた感触はないのよねぇ。
「まんべんなく少数売れた」って感じ?
2ケタが1タイトルっていうのは、さすがにさびしい。

●kobo
出だしは低調ながらも、最後でちょこちょこ売れた。
なんか月末に売れるパターンがここ数ヶ月続いてる印象。
「タブレットPCのススメ!」と「厳選!アイスブレイクゲームセレクト24」を出したので、それが効いてる感じかな。
新刊の方が売れるのは、当然といえば当然なんだけど、koboは特にその傾向が強い感じがするなぁ。

●その他書店
がくっと落ちました。最終報告ではないけど、「右肩上がり」にはならなそうな気配。
今月は、「タブレットPCのススメ!」と「厳選!アイスブレイクゲームセレクト24」の配信もはじまるハズなので、巻き返しをしたいところ。

●KENPC
KindleでKDPセレクトに登録していると、プライム会員は無料で読めるようになっていて、その無料で読まれた分は、分配金が受け取れるわけですが。この分配金、いままでは冊数で計算されていたものが、7月から「ページ数」で計算されることになりました。
その計算単位が「KENPC」です。
ぶっちゃけ、ウチは0ページですよ。
KDPセレクトに登録しているタイトルが少ないってのもあるんですけれども。
安い=ページ数の少ない本の場合、受け取れる金額も少なくなるわけで、「貸し出しでウハウハ」てな戦略が消えたわけです。
もともと価格が安いと、ロイヤリティも低くなるわけで……そうなるとKDPセレクトに登録するメリットって、ホント「無料キャンペーン」だけなのよねぇ。

8月は、新しいストアでの配信もはじまる(ハズ)だし、ウチにしては高めの本も発売される(ハズ)だし……「過去最高の売上!」みたいに、バラ色の雑感になる……といいなぁ……。

プライスはマッチしない件について

先週ですね。
ものがたり歳時記【1】」を、koboGoogleで無料にしていたんですよ。
どうせならということで、Amazonさんに「さらに安い価格について知らせる」を使ってみたいわけです。

Amazonで、ずっと無料にするのに使われているのが「プライスマッチ」です。
ほかのストアが、Amazonより安い価格だったら、それに合わせるわけですね。
で、よそで0円(無料)にしておいて、Amazonでプライスマッチを適用してもらえば、「ずっと無料」ってことになるわけです。
で。
今回、その仕組みをはじめて使ってみたわけですが。

無視されました(笑)

まー、プライスマッチを適用する・しないの選択権はストアにあるわけなので、いたしかたないってことなんですけれども。
そういう例もあるってことで、「プライスマッチで0円にしよう」と思ってる方、お気をつけくださいませ。

koboさん、勘弁してくだしゃい。。。

今月から「ハッピープライスキャンペーン」というものをやっているわけですが。
週によって、無料だったり値引きだったりと、いろいろなんですけれども。
今週は、「ネットブックでLinux♪」を120円→99円のセール価格にしたわけです。
実施ストアは、koboとGoogle。
で、月曜に設定したんですとけれども、ダッシュボード見たら、翌日(火曜日)から開始できるみたいだったので、「23日(火曜日)」スタートに設定したのです。
この設定をしたのが、22日(月)の17時。
Googleは、23日(火)0時にスタートしたのですが。
楽天koboは、なかなかはじまらないのです。

おかしーなー、どしたんだろーなー……と観察すること27時間。
24日(水)3時に、よーーーやくセールがスタートしました。
価格変更って、そんなにかかる?
ひとつひとつ、手動でやってるの?

ということで、
「koboは、ダッシュボードで設定できても、信用しちゃなんねー」
ってことを学習しました。最低3日前だな。

その点Amazonはきちんとしてるんだよなぁ。
無料キャンペーンとか、直前だと設定できないし。
開始時間が遅れたら、お詫びのメールと、「キャンペーン日数+1日」みたいなフォローもしてくれるし。
問い合わせの返信も速いしね。
商売は、えげつないけど(笑)

6月からのプロモーション

いままで、「毎週何かが無料キャンペーン」をやっていたわけですが。
正直、無料キャンペーンも効果が薄くなってきまして。
本格的に多ストア展開をするようになって、無料キャンペーンできる本も限られてきたっていうのもあるのですが。
そこで、6月から少しアプローチを変えようと考えてます。
題して「今週のハッピープライス」。
無料キャンペーンまたは値引きセールを、週替りで実施します。
必ずしも交互に実施するわけではありませんが……。

5月頭の値引きセールは、まったく効果がなかったんですけど、毎週似たような本ばっかり無料キャンペーンやってるよりはマシかな、と。セールで1冊でも売れてくれれば御の字。
とりあえず、期間は年内まで。
効果があれば続けるし、なければまた別なことを考えます。
はたして、どうなりますことやら。

無料キャンペーンを活用する条件

値下げキャンペーンが……終わってないんですけど、ほぼ結果が出たので、レポートを。

タブレットPCのススメ!
格安スマホを買う前に読む本

の2冊を、値下げキャンペーンをやってました。で、「タブレット」は無料キャンペーン後の値下げキャンペーン。「格安スマホ」は、無料キャンペーンせず、Amazon(Kindle)・楽天kobo・Google Playの多ストア同時販売。
内容は、どちらも似たような薄さ。書名としては、「格安スマホ」の方がインパクトがあります。
「無料キャンペーンをした微妙なタイトルの本と、タイムリーな書名だけど無料キャンペーンをしてない本、どちらが売れるのか?」という実験であります。

売れた実数は公表できないので、指数で書くと、

◆タブレット →指数100
◆格安スマホ →指数50

という結果になりました。「格安スマホ」は、Amazon(Kindle)・楽天kobo・Google Playの合計です。3ストア合わせても、無料キャンペーンをした本の半分!
正直、ここまで差が出るとは思いませんでした。いい勝負になると思ったんだけどなぁ。
たぶん、「格安スマホ」を無料キャンペーンやったら、「タブレット」の1.5~2倍は売れたと思います。逆に、「タブレット」が無料キャンペーンをしなかったら、売れ行きは1/10以下だったんじゃないかなぁ。これは想像でしかないですけど。

とまぁ、改めて「無料キャンペーン」の効果の高さが実証されたわけですが。
同時期に無料キャンペーンをやった本の、その後もちょくちょく追跡してみたのですが、どうも「タブレット」より順位が上だったのに、販売数では下回っているケースがあるわけです。一番長い間1位だった本なんて、いまだに1冊も売れてる気配がない!
そう考えると、
「無料キャンペーンのダウンロード数と実際の販売数は比例しない」
と言えるのではないでしょうか。
たくさん無料キャンペーンをやってきましたが、「タブレット」は過去で1・2を争うダウンロード数です。でも、販売数ではそんなに(ウチの本の中で)上位になりそうにありません。
実は、「格安スマホ」はAmazon(Kindle)・楽天kobo・Google Play以外のストアでも販売の準備が進んでいて、販売するかどうかはストアさんの判断になるわけですが、うまくいけば10以上のストアに並ぶわけで、そうしたら「タブレット」の販売数を抜いてしまうかもしれません。

ということで、まとめ。

●売れる本は、黙ってても売れる
●ランキングに載ると、さらに売れる
●有料ランキングが厳しい本は無料キャペーンを実施して、無料のランキングに載せる

ということになるんじゃないでしょうか。
ランキングに載るためには「初動数」が重要なので、出したらサクッと買ってくれるお友達やフォロワーが100人いるなら、無料キャンペーンは必要ないんじゃないかと思います。もしくは、黙ってても売れるようなインパクトのある書名にするか。
初動が稼げないなら、無料キャンペーンという「賭け」に出た方がいいでしょう。

そうすると、無料キャンペーンというのは、「タダで読んでもらう」のではなく、「ランキングに載せるためにダウンロードしてもらう」という見方ができます。
いままで、「有料で販売するものを、無料で配るなんて」みたいな気持ちがなかったといったらウソになりますが、その考えは完全に払拭されました。
どうせ、ダウンロードしたって、読んでやしないのです。
むしろ、ダウンロードという手間をかけてくれて、ランキングに載るために協力してくれている、という言い方もできます。
紙の本だって、本屋で立ち読みされるし、「タダで読みたいから図書館に買わせる」人だっているわけです。Amazon(Kindle)の無料キャンペーンも、似たようなものじゃないか、と。

というわけで、わたしのような無名でお友達も少ないライターには、Amazon(Kindle)の無料キャンペーンは強い味方だ、ということが改めて確認されたのでした。
6月には、少し高めの本も出す予定なのですが、こちらも無料キャンペーンをする決心がつきました。
3ヶ月間だけ「Amazon(Kindle)先行販売」の予定なので、その間にAmazonさんのセールにピックアップされればうれしいんだけど……。