デフォルトを疑え

よーやく、EPUB検証をパスしまして。
これからデータ作成などなど、やることはまだあるわけですが、一山越えたということで、ほっとしてます。

で。
今回、つまずいたというか驚いたことが、「デフォルト」です。
わたしがつくるデータは、なるべくシンプルなものにしようと思ってるんです。
なにも余計な設定をしないことが理想。ただまぁ、なにもしないわけにはいかないので、できるだけ少なくする、というのが、わたしの方針。
そうすると、「デフォルト(初期設定)」を使うことになるわけです。
しろーと同然の人間が、中途半端な知識で設定するよりも、デフォルトにまかせてしまえ、ということです。余計なことすると、トラブルの可能性が増えるしね。
いままでは、それでうまくいっていたのです。ですが今回、そこでつまずきまして。
まさかねー、「デフォルトが縦書き」なストアがあるとは思わなかった(笑)
デジタルなものだから、「横書きがデフォルト」だと思い込んでいたのですよ。
だって、その方がいろいろ楽なハズだし。
ところが、「デフォルトが縦書き」なストアがあるわけです。それもひとつじゃなくて、複数。
そんなわけで、ちょっと細かく設定をしなくちゃいけないことになりました。
まぁ、ちょこっと付け加えるだけだから、べらぼうに重くなったりはしないでしょうけど。

次は、ごちゃごちゃした事務的な作業をすることになるわけですが……苦手なんだよなぁ。
ストアに並べられるのは、いつになることやら。
その前に片付けなきゃいけない原稿もあるし(泣)

EPUBチェックで安心してはいけなかった話。

実は。
電子書籍の販売ストアを増やすべく、あれこれ話を進めておりまして。
その流れで、EPUBファイルを検証しましょう、という話になったのです。
そもそもウチは、EPUBチェックを通ったファイルしか使っていないし、ごちゃごちゃしたCSS使っているわけでもないし、問題ないハズ……と思っていたのですが。
さっき、検証結果が返ってきて唖然。
まぁ、エラーの多いこと!
EPUBチェックは、「品質保証」ではないのよね。トホホ。
自動車の車検みたいなものか。

めんどくさがりやなんで、できるだけファイルは共通化したいわけです。
Amazon(Kindle)・楽天kobo・Google Playでは、ほぼそれができていたのですが、ほかのストアに出す場合、いまのワークフローではうまくいかないみたい。
さぁて、どうするべかねぇ。。。

Google Playのアドレス省略

KDPセレクトの切れた本から、順次「Google Playブックス」と「楽天koboストア」に展開しているのですが、ちょいと困った問題が出てきまして。
ウチの本は、巻末(奥付の前)に広告を載せています。
で、その広告をクリックすると、ストアのページにジャンプするように設定しています。といっても、フツーにリンク張ってるだけなんですが。
昨日、Google Playで出す予定の本に、別のGoogle Playで売ってる本へのリンクを設定しようと思ったら、EpubCheck(実際に使ったのは、電書ラボチェカー)で、エラーになってしまうのです。
単なるリンクなのに、なんでエラーになるんだろう、としばらく考えた結果、どうやらリンクしようとしていたアドレスに問題があるのではないか、ということになりました。
Google Playで、ブラウザから電子書籍のページを開くと、↓のようなアドレスになります。

https://play.google.com/store/books/details/%E6%96%B0%E6%B9%8A%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%BF_%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%8C%E3%81%9F%E3%82%8A%E6%AD%B3%E6%99%82%E8%A8%98_1?id=Z9EbBgAAQBAJ&hl=ja

ごにょごにょした文字は、日本語で「新湊まさみ_ものがたり歳時記」なのですが、コピーすると↑のような文字になっちゃうわけです。
なんとなく、この部分は省略できそうな気がしたので、あれこれいじってみましたところ。

https://play.google.com/store/books/details?id=Z9EbBgAAQBAJ

というアドレスに省略できることが判明しました。
「details」のあとの/から、「?id」の直前までを、バッサリ削除です。
アドレスの一番最後にある「&hl=ja」も削除。
このアドレスを使ったら、無事にEpubCheckを通りました。

電書内の広告だけじゃなくて、WebサイトやSNSでの告知にもアドレスは使うのですが、いままでGoogle Playのアドレスが長くてモヤモヤしていたのですが、これでスッキリです。

kobo参入。

楽天Koboライティングライフが始まったということなので、参入しました。
すでにレポートされているように、登録はサクサクですねー。
グレーアウトしてるんだかしてないんだかよくわかんない場所があったりするのと、ジャンルが細かく指定できないのを除けば、理想的といっていいかも。
いまは慣れちゃったけど、やっぱりAmazon(Kindle)は難しいし、Google Playは難解だよなぁ。
出すときに、ちょっと困ったのが実機テスト。kobo、持ってないんですよねー。
かといって、ブラウザで確認するだけっていうのも……ねぇ。
その点、Kindleはプレビューアがあるし、普段からアプリ版のKindleも使ってるから楽。まぁ、最近プレビューアが信頼できなくなってるって問題はありますけど(笑)
というわけで、今回はiPad miniのiBooksでEPUB 3ファイルを直接開いて、確認することにしました。
いやー、iPad mini買っておいて正解だったわー。

んで。
今回、2冊登録したのですが、どちらも24時間以内にはストアに並びました。
それは想定内なんですけど、koboもGoogleも、ダッシュボードで「販売中」表示になってから、実際ストアに並ぶまで、少し時間がかかります。
いまでこそ「そんなもん」と思っちゃうけど、慣れないと不安かも。

ちなみに、今回出したのは、↓の2冊。

kobo:フィールド&パーティゲームベスト100
kobo:ネットブックでLinux♪

あ。Linux本、Googleにもアップしたのですけど、こっちは通常120円が108円のセール価格になってます。わたしはなーんも設定してないんで、Googleさんのセールっぽいです。

Google:ネットブックでLinux♪

Linux本は、Amazon(Kindle)で順調に売れてるタイトルだけに、koboとGoogleに並べてどうなるか楽しみです。

電子書籍の(ウチの)売り方。

ここらで、ウチの電子書籍の売り方をまとめておこーかな、と。

■これまでの戦略
・実績
なんだかんだで、「1冊/1日」のペースで売れてます。なにかしらの本が。
アタリが出たときは、「3冊/1日」くらいになりました。
無名のライターにしては、売れてる方じゃないかなー。

・出版数
この1年、「とにかく数を増やす」ことを意識しました。それも、「無料キャンペーンをしてもいい、低価格の本」です。「フィールド&パーティゲームシリーズ」はそのきっかけ。春からはじめた「誕生石占い」も、そのひとつ。誕生石占いは、必ず新刊で無料キャンペーンができるので、なかなかいいこと考えたなと思います。

・無料キャンペーン
大手さんもこぞってやってるように、無料キャンペーンのインパクトは大きいものです。
この1年、毎週無料キャンペーンやってました。
無料キャンペーンは、貴重な露出の機会です。無料にした本のキャンペーンというより、「無料にした本に載せた広告を見てもらうため」と思ってました。
基本は、火曜日の夕方から一週間。週末だけだと、無料本の数が多すぎて、埋もれるから。「お客さんの多い週末に、すでにランキングに入っている」がベストです。
数が少ないタイミングだと、「きんどう」さんに取り上げてもらえる確率が上がるしね。
きんどうさんに取り上げられると、ドカンとダウンロード増えるしね。
ただ、きんどうさんに取り上げてもらった時は、意外とほかの本の販売につながらないんです。
むしろ、スルーされて、ランキングも100~200位くらいの時のほうが、ほかの本が売れてたりしました。
たくさんの人が目にすればいい、というもんでもないわけですね。

・レビュー
ウチの本の中で、一番評価が高いのが、「ものがたり歳時記【1】」です。☆5ですよ!
でも一番売れてないのです(泣)
「物足りない」と書かれた「ネットブックでLinux♪」や、「誰のための本なのか」と酷評された「これだけ!16ステップの文章教室」の方が売れてるんですよねー。

・価格
「99円がベスト」なんて言う人もいますが、現状では120~180円くらいがベストじゃないでしょうか。それは、「値引きキャンペーン」ができるから。99円だと、(Kindleでは)最低価格なので、値引きキャンペーンができません。
10円でも20円でも、値引きすれば、売れる数は増えます。
まぁ、ウチでも「フィールド&パーティゲームベスト100」とか「ものがたり歳時記【2】」とか、値引きしても売れない本もありますけどね(笑)

・タイトル
「表紙が一番重要」という人もいますが。わたしが一番大事なのは「タイトル(書名)」だと思います。
先日、「厳選!アイスブレイクゲームセレクト24」が販売開始されました。自分で告知をする前に、売れました。表紙は、いつもの文字だけのやつ。しかも、Amazon側のトラブルで、内容説明がぐちゃぐちゃ。それでも、売れたんです。
経験上、いい本は告知する前に売れます。
表紙も内容説明も見ずに、タイトルだけで買う人が、意外といるらしいんですよねー。
楽しいnote生活」は、「文房具のノートの本」だと思って買った人もいましたし、「noteの稼ぎだけで生活できるテクニックを紹介した本」だと思って買った人もいました。
アフィブログや(いわゆる)バイラルメディアのような、釣りタイトルの本にすれば、売れる数は増えるでしょうね。それで良心がとがめなければ、ですが。

・検索キーワード
先日、検索キーワードだけをすべて削除するという実験をしてみたところ、見事に売れなくなりました。週一くらいでは、堅実に売れてたタイトルなのに。
「内容説明にも出てこないけど、中身に関連するワード」をひねり出すのはなかなか大変な作業ですが、ハマれば大きいのかな、と。

・サンプル
会社(出版社)のWebサイトに、BiB/i を使ったサンプルを用意してます。
いまや、会社のサイトでアクセスが一番多いのは、このBiB/i のディレクトリです。
が、効果は……うーん。
ブラウザで読むと、本の雰囲気がなくなってしまうのも一因なんじゃないかなー、と思ってますが。
ニーズがあるのは確かなんだけどなぁ。

・ランディングページ
ものがたり歳時記【2】」では、「でんでんランディングページ」を使って、告知サイトをつくってみました。
ええ、効果0ですよ。だって、ものがたり歳時記【2】、1冊も売れてないもん(笑)
余談。
ものがたり歳時記【1】は、10冊くらい売れたんだけどねー、友人の方に。ものがたり歳時記は、その友人の方にも見捨てられたってことなんでしょう(泣)
それはさておき。
ランディングページをつくっても、「そのページにどう誘導するのか?」という問題はあるわけで。
そこが解決できないと、効果もへったくれもないんですよねー。
ただ、「でんでんランディングページ」のテンプレートはよくできていて、「自分の本の特徴はなんなのか? どこをアピールすればいいのか?」を客観的に見られるようになるのは、プラスじゃないかなぁ。ストアの「商品説明」も、うまく書けてない人、多いもんね。そういう意味では、最高の教材。

・bot
Twitterでbotを使い、「ぷち読み」を配信してます。
ぷち読みというのは、中身の一節をTwitterの制限内で配信することです。Twitterを使った立ち読みですね。
いい本は、1行か2行を取り出しただけでも、魅力を伝えられます。それをbotで繰り返し目にしてもらうようにすれば、さらに効果アップ……のハズ、なんですけどね。
ウチではそんなに効果は上がってないんですけど、ほかの人の本でも、1~2行でも惹きつけられることがあるので、これはもっとうまく使いたいなぁと反省しているところ。

■これからの戦略
・無料キャンペーン
ここ1~2ヶ月で、無料キャンペーンのダウンロード数が激減しました。ダウンロード数は少ないのに、ランキングでは思ったより上にいるので、全体的に減ってる気がするんだたよなぁ。大手のコミックをダウンロードするだけで、お腹いっぱいになってるのかも。
そういうわけで、無料キャンペーン商法は潮時かなぁ……という気はしてます。

・多ストア展開
koboライティングライフがスタートするということで、多ストア展開を考えてます。koboライティングライフの条件次第、という部分はありますが。
いままで(ほぼ)Kindle専門だったのは、(ウチの)EPUB3の制作環境が整っていなかったというのもありますし、多ストアに展開する手間と収入を比較したら割にあわない、と考えてたから。
Kindleでも、EPUB3の方がスムーズになってきたし、苦労したかいあって、EPUB3の制作環境(あくまでもウチの)も整ったし、多ストア展開してもいい状況にはなってきました。

・KDPセレクト問題
多ストア展開するということは、KDPセレクトを外す、ということでもあります。
KDPセレクトだと、(規定の販売額以上なら)ロイヤリティ70%になることも大きいですが、それ以上に「オーナーズライブラリーで読める」が大きいのです。単価の低い本の場合、このレンタル収入は、捨てるには惜しい額です。「Kindle Unlimited」が日本でもスタートしたら……と考えると、KDPセレクトは、安易に切れません。

・……で、どうする?
んー、どうしよっかなー(笑)
ベースがAmazon(Kindle)なのは、ゆるがないと思うのですけど。
「Kindle専売」
「多ストアで販売」
「当初3ヶ月だけKDPセレクト→その後多ストア展開」
の3種類に分けたほうがいいのかなぁ、というのが現時点での構想。
うーん、悩ましい。