無料キャンペーンとKindle Unlimited

クラウドPCのススメ!」の無料キャンペーンが終わりました。
ニッチな本だし、そもそも「クラウドPC」なんて言葉は、それなりにパソコンを使っている人の中でも使われてないし、どうなることやら……と思ったら、さくっと総合100位を超えてしまいました。
最高位は16位かな?
そのあとは、ずるずる落ちていくんだろうと思ったら、なんだかんだと最後まで20位以内をキープしてしまいました。
なぜだろう、なぜかしら。
最近、AV女優の写真集が一気に無料キャンペーンやってるんで、1ケタにはならないだろうと思っていたのですが。
予想以上の好成績じゃないのかな?

ただ。
総ダウンロード数は、400ちょっと。
1000超えることも珍しくなかったんで、半分以下。
以前なら、20位あたりの順位だと、多少ダウンロードされたくらいでは順位が変動しないものなんですが、今回はちょこまかと変動しまして。
無料本をダウンロードする人が少なくなってるんだなぁ。

んで。
びっくりしたのは、無料キャンペーンやってるのに、Kindle Unlimitedでの利用が結構あったこと。
こっちには、「何人が利用した」というデータは来ないのですけど、読まれたページ数からすると、30人以上がKindle Unlimitedで利用したことは確実。
最初は、「ボタンを押し間違えちゃったのかな?」と思ったんですけど、これだけ多いと「無料キャンペーンをやってる本を、Unlimitedで読む」という人がいると考えたほうがよさそう。
ま、読む方としてもなんら損をすることはないですし、こっちはむしろ「無料キャンペーンをやってるのに、収入がある」というありがたい状況なのですけれども。

いつものように、「クラウドPCのススメ!」は今月末まで99円セールやります。
はたして、どれだけ売れるのやら。
キャンペーン前に、さくさく売れてたんで、実はちょっと期待していたりして。

売れない理由がワカラナイ

昨日の「11月の売上雑感」で、「プロモーションは、いまだにわからん」と書きましたが。
もうひとつ、わからないことがあるのです。
それは、「HOW SMART WITH SMARTはなぜ売れないのか?」ということ。

この本の企画が持ち込まれたのは、7月のこと。
「ポケモンGOでダイエットする本を出せないか?」
というものでした。
ものすごく話題になってましたからねぇ。話題というか、もはや社会現象。
正直、「ポケモンGOでダイエット」というのは、ありふれた企画です。
誰でも考えつくし、いくつもの雑誌などで特集されたりするだろう、と。
しかし、です。
電子書籍なら、話は違います。
原稿が書き上がった数時間後には、販売開始できます。
このスピード感があれば、雜誌を出し抜けるのです。
そのつもりで話を進めましたが、紆余曲折ありまして、ポケモンGO以外のスマホゲームにも間口を広げて、9月頭に刊行となりました。
これでも「遅くはない」タイミングです。

書いてる人は、プロの書き手です。
素人の駄文とは、ワケが違います。
話がややこしくなるので、具体的な仕事は紹介できないけど、ちゃんとした人です。
唯一、エクササイズ方面は素人なので、別の人に監修を頼みました。
その監修の方は、ダイエットのプロの方です。
ま、わたしもエクササイズについてはちょこっと知識があるので、それを交えつつ、わかりやすいカットも追加して(カット、わたしがつくりましたw)、出すことにしたのです。
そして、原稿が上がってきて、タイトルを見た時に、

「もらった!」

と思いました。「HOW SMART WITH SMART」ですよ。
「体型をスマートに」と「スマートフォンで」をかけた、最高のタイトル。
最近の流行りだと、「誰でもカンタンにスマートフォンだけで、体型がスマートになっちゃう秘訣」みたいな感じになるんでしょうが、そんなくどくどしてない、実にスマートなタイトル。
売れる予感しか、してなかったのです……このときは。

表紙は、タイトル大きめで、きちんとデザインされた目立つもの。
内容説明は、ひと目で「ちゃんとした本」とわかるものですし、検索されやすいワードともちりばめてあります。
さらに、検索ワードも、「内容説明には出てこないけど、内容に即したもので、検索されそうなもの」を設定しました。
そして、発売直後に無料キャンペーン→値下げセールの定番プロモーション。
ありとあらゆるノウハウを、注ぎ込みました。
でも……売れてないのです。ぶっちゃけ。

有名な人の本が売れやすいというのはわかってますが、内容がしっかりしていれば、著者名に馴染みがなくても売れるのはわかってます。
なんせわたしが「omimi」なんて、意味不明なペンネームで出してる本が、それなりに売れてるわけですから。
プロモーションに関しても、「よく言われていること」は、きちんとフォローされてます。
表紙、内容説明、検索ワード。
よく言われてること以外にも、自分の経験から有効だと思えることは、すべてやっているのです。
それでもこの結果とは……。

Amazonの先行販売期間が過ぎたので、これから多ストア展開をはじめます。
最初は、Kindle Unlimited狙いでAmazon専売にしようかとも思ったのですけどね。
hontoとか紀伊國屋書店とかiBooksとかなら、売れるんじゃないかと期待してます。
いや、ホント、お願いします(泣)

11月の売上雑感

11月の売り上げがまとまりましたので、雑感など。

◆ぷち文庫・11月のベストセラー
1位 コーチは教えてくれない水泳のコツ
2位 厳選!アイスブレイクゲームセレクト24
3位 ネツトブックでLinux♪

◆全体的に
絶不調。
これだけ売れなかったのは1年以上前のハズ。
堅実に売れてたのが、ことごとく「ごく少数」にとどまりまして。
まいったなぁ。

◆セール
愛奈穂佳さんの本を、まとめてセールしてみました。
赤字覚悟だったんですけど……なんとか「ギリ黒字」になりました。
まとめてセールすると、まとめて売れるのねー。

◆Twitterの宣伝効果
↑のセールに合わせて、会社のTwitterでセール本のツイートばっかり&頻度をいつもの4倍にしてみたんですけど。
正直、効果はなかったかなー。
プロモーションは、いまだにわからん(泣)

◆新刊
よーーーーーーーーーーーやく、新刊の準備が整いまして。
来週、無料キャンペーンからの発売記念セールやります。
マニアックな本だからなぁ。
正直、期待できないんだよね(泣)

電子書籍の「初動」とは

いまでも「コミック(やラノベ、あるいは出版物全体)は、初動が重要」みたいな話が、流れてきます。
それはそれで納得できる話なのだけど、「だから発売日に買って」は違うよなぁ…とも思ってたり。
そんな中、電子書籍について「初動が大事」という話が流れてきたので、「電子書籍の初動」について書いておこうかな、と。

■電子書籍に初動は関係ない
電子書籍だって「発売当初がいちばん売れる」という傾向はあります。
発売当初が一番売れて、1ヶ月でガクンと落ち、1年でほぼ底をつく……という感じ。
紙本に比べれば、落ち方はゆるやかかな?
ですが、「1年経ってから売れだした」なんてケースも、意外と多いのです。
もちろん、紙本でも「じわじわ売れる」ケースがありますが、電子書籍の方が、そうなる確率は高いかな。
電子書籍という媒体が、普及段階にあるというのもあるでしょうけど、紙本と違って「ずっとストアに並び続ける」というのも大きいかと。

■電子書籍の初動は1時間
「電子書籍に初動は関係ない」と言ったのに矛盾するかもしれませんが、電子書籍の初動は「1時間」です。
ストアで販売開始されてから(あるいは予約開始されてから)1時間が、電子書籍の初動。1日でも1週間でもなく。
売れる本は、1時間以内に売れます。
販売開始時間が、昼間だろうと深夜だろうと。
とはいっても、「電子書籍に初動は関係ない」ので、「1時間以内に売れなかったから、すぐに販売終了」てなことにはならないのですけれども。
さっと売れたらほっとするし、初動が悪かったら「キャンペーンとか考えよっかな」というレベル。
なにかしら経営的アクションの判断材料にするという意味で、「電子書籍の初動は1時間」です。

■将来は…?
ま、ウチみたいな零細でしかも電子書籍専業の、ほぼ出版代行な出版社の話だから、大手の出版社さんなら話は変わってくるでしょうけど(笑)
ただ、傾向としてはどこも一緒じゃないかとは思います。
いまのところ、紙本より電子書籍の方があとに出るケースが多いようです。同時に発売するケースも増えてきましたけど。
ただ、「電子書籍の初動」を使う出版社が、今後出てくるかもしれません。
電子書籍で先行して販売(あるいは予約)開始して、その動向で紙本の部数を決めたり。
そうすると「発売して数日が勝負」どころではなく、「紙本が出たときには、すでに運命は決まっている」なんてことに…。

10月の売り上げ雑感

10月の売り上げがまとまりましたので、コメントなど。

◆ぷち文庫・10月のベストセラー
1位 コーチは教えてくれない水泳のコツ
2位 厳選!アイスブレイクゲームセレクト24
3位 フィールド&パーティゲームベスト100

◆全体的に
全体的に不調。ここまで売れないのは久しぶり。
Unlimitedはじまって、読書時間をそっちに取られて、販売が落ちる……と予測していた部分はあったんですけど。
それでも8月は持ちこたえてたので。
んー。謎だ。

◆水泳のコツ
9月まではコンスタントに売れてたのですが、10月になったら半減。
シーズンが終わったからなのか、発売されて1年経ったからなのか……どっちもかな。

◆実験
11月、ひとつ実験します。
たとえて言えば「エスキモーに氷を売る」級のやつ。
いや、もっと厳しいかも…。

◆新刊
気がつけば、まるまる1年、個人の新刊出してないのよね。
いかん。
年内にはカタをつけたい本もあるし……がんばろう。うん。